本のことなど

「わたしと月まで......」は,買うときちょっと店頭でためらう本かも(表紙が......) (^_^;  ま,こういう本も読んでいるということで.

今読んでいるのは,マキアヴェッリの「君主論」を岩波文庫で.これがおもしろい!論旨も明快,胸をすくような文章(世界史の知識がないと辛いかもしれないけど).まあ今風に言うならば,「リーダー論」と読み替えてもいいかも.ルネッサンス時代のリーダー論ね.最近,素人向け(?)に抜粋・要約した本が多いけれど,実は原文の方がずっとおもしろかった,ということが多い.この本もそう.「論語」や「孫子」も原典の方がおもしろかった.塩野七生の「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」とか,漫画だったら「チェーザレ~破壊の創造者」あたりを併せて読むとおもしろさがわかるかも.

今晩の子どもへの読み聞かせは,宮沢賢治の「なめとこ山の熊」.読んだことありますか?最後のシーンは,物語的というよりは絵画的で,映像を目に浮かべると胸のしめつけられるような,美しすぎる光景です.