理研のSRシステム

理研SRシステムがWiredで紹介されていました.これは1年前に理研に研究打ち合わせで訪問した際に見学させてもらいました.うちの学生のH君が被験者になりましたが,本当に気が付かないうちに現実と虚構が入れ替わるのです.君の場合,何の実験装置なのか聞かされないまま被験者になったので,本当に狐につままれた感じでした.これでパフォーマンスをするそうですが,どんなふうになるのでしょうね.楽しみです.

また計算.むむむ......?

等価な解の置換を考慮したエントロピーの式を,イェンゼンの不等式で上限を見積もる.今まで用いていたエントロピーよりも小さくなる.それはそうだ,等価な解を重ね合わせると,解はぼやけてエントロピーが大きくなるのだから.これはいけるかもしれない.しかし,今までの予想,Σgk log gk  で近似するやり方は間違っていたかもしれない.

いずれにせよ,置換を指定する潜在変数πを導入するやり方は悪くなさそうだ.

(下のブログでたさきさんの名前を間違えて書いていました.すみません.修正しておきました).

統計力学

田崎晴明さんの「統計力学」(培風館)を読む.これから勉強しようとする人にとって(ふつうはそうだよね)安心して寄りかかれる教科書というのは本当にありがたい.

日本語という点で見ても,たさきさんの文章はとても心地よい.

わからないが続く

今学期は,慣れない上にストレスフルな専攻長業務と1年生の線形代数講義が重なって,ほぼそれらで忙殺,CTMをはじめとする研究関連は完全にストップ状態.それが先日の仙台出張でようやく抜け出した感じ.

競合因子κに関する今までのもやもやはすっかりなくなって,その点では問題の焦点がはっきり見えた.そこでその焦点に近づくと,その問題点がクローズアップされて,やっぱりそこがもやもやしている.主観的に感じるもやもやのサイズは今までと同じ.もうベーテ云々ではなくなったんだけどね.

仕事は山積みなのに,もやもやの中にどっぷり状態で,それ以外のことにはまったく手が付かない.