1年生の線形代数

1年前期の科目を担当するのは久しぶり.普段は大学院生しか周囲にいないので,3月までは高校生だった学生たちの姿はとても幼く感じられました.それがこの半年間に大学に慣れて(見ようによっては悪慣れして)いく過程が見られるのはなかなか良い経験です.

私の話に対する反応も良く,この半年でずいぶん成長したかな?と感じるのは,気のせいじゃあないですよね.

昨日の試験の終了時も,答案回収開始とともにガヤガヤして(←これは当然なのでかまわない),回収終了したらピタッと止まった(←ここがスゴイ).いい感じです.この調子で充実した4年間を送ってほしいなと思います.(^_^)/

線形代数の講義

学部1年生の線形代数の講義がすべて終了.頑張って出席した学生のみなさんもお疲れさまっ!

今回が初めての年なので,資料も,講義の構成も,すべて手さぐりで作っていきました.どんなに言葉を費やし,図を費やし,果ては動画をたくさん作っても,どうしても「こんなのでわかってもらえるのか」という気持ちが拭えず,まだまだ工夫の余地があった気がするけれども,持てる時間とエネルギーを全投入してできたのがここまで.来年に向けてまた改善を重ねていきます.それでも,かなりユニークな教材になっていたのではないかとは思うけどね.

この半年間を一言で言えば「全力投球」.

特別講義@玉川大学

先週末は玉川大学の特別講義に行ってきました.1コマいただいて大学院生に好きな話をしていいよという,とてもうれしい話です.先方の好意に甘えて(図に乗って?)好き放題喋らせてもらいました.ラボのPVを見せたり(笑).

玉川大学の先生方のコメント.

「学生が寝なかった!なんてすばらしい!」
「講義する方がいちばん楽しんでいましたね~」
「人柄が出て(←どんな?)楽しめました」

講義終了後,玉川大の先生たちと夕食に(ごちそうさまでした).そこでもまたBrain-Inspiredな話や自己言及な話などで大いに盛り上がって楽しみました.研究者になって良かったなと思う瞬間のひとつですね.

※集まった先生方はみんな新学術のメンバーなので,いつもの(楽しい)ノリでした.

また,わからない.

また「わからない」が始まった.わからない.簡単じゃない.基本形と思っていた方が近似で,近似と思っていた方が基本形なのだろうか?わからない.

ミクロな粒子状態に基づくエントロピーと,マクロな濃度分布に基づくエントロピーをつなぐにはどうしたら良いのだろう.

いろんな能力

理想を掲げる.グランドデザインを作る.具体的な実行プランに落とす.プランを実行する.全体が円滑に動くように運用する.いろんな能力が必要とされる.これらすべてを持っている人はいないが,チームとしては揃っていないと混乱したり迷走したりする.では,どうしよう.