拡散好奇心?

集中講義の話のつづき.いろいろ好奇心が広がるって楽しいし,大事だよなあ.

ところで今日の講義で出てきた宮沢賢治の言葉と言うのは,有名な「春と修羅」の「序」です.ぜひ全文でどうぞ.

宮沢賢治の心象スケッチの中には,神経細胞や意識というものについて,もっと直接的に踏み込んだものもあります.「黒と白との細胞のあらゆる順列をつくり」です.自分の意識が,自分の心的な状態を観察するということは(詩を書くと言うことはそういうことですが),自分の神経細胞の興奮パターンの状態(黒と白との細胞の順列状態)を,神経細胞たち自身で感じていると言うことで,さらに神経細胞の興奮状態というのは電気的なものであるので,「私とは,私が私として感じる電気的システムである」と(全文そのままやん!というツッコミはさておき (^_^;; ).これが書かれた時代を考えると,おどろくことです.

私は,脳と言う地層を発掘する地質学者になって,意識や,情動や,記憶という透明な化石たちを発掘したいものです.