朝4時半過ぎ.まだ暗い中で家を出る.
ひぐらしのカナカナカナ......と蛙の声がいっぱい.これから夜が明けるわけだから,
ひぐらしじゃなくてよあかしだよなあ,などと思いつつも,やっぱりこれが夏の未明の音だなと思う.蝉が鳴きだすと,夏も終わりが近くなってきたもの悲しさがある.
夜,11時過ぎ.同じ道を逆方向に歩く.星がきれいで天の川までよく見える.その向こうから
カシオペアとペガススが昇ってくる.ああ,もうすぐ秋だなあと思う.
今日は土用.そして8月7日には
立秋.
立秋に向けていよいよ夏が高まっていくけれど,その中にかすかに寂しさが混じる.惜夏という言葉はないけれど,何かしらそんな心持がする.