秋日和

昨日は良い天気でしたね.空が澄み,遠くの山まで良く見えました.「しまった,山に登れば景色がきれいだったろうな」と思ったけれど,出発するにはちょっと遅かった(それと用事もあったし).

2週間ほど前ですが,「十坊山(とんぼうやま)」に家族で登ってきました.気軽に登れて眺めがいい.玄界灘が目の前にぱーっと開けます.虹ノ松原も眼下に良く見える.ふもとには温泉はあるし.ハイキングにちょうどです.ただ,その日は雨も少しぱらつく天気で,頂上からの視界もいまひとつ.昨日だったらさぞきれいだったろうなあ.
そんなことを思いつつ,庭にしこった雑草......ならぬ雑木の除去作業.もう勝手に生えて来るんだよね.ツゲとかクヌギとかが(いったいどんな家なんだ!と思われるかもしれませんが,はい,そんな家です).切り倒して,幹の太いところ(と言っても直径数cm程度)は冬の薪にするけれど,後はみんな燃やすしかない.

庭には切り落とした枝葉が,文字通り山のように.膨大なバイオマスを目の前にして,「これで一冬の燃料をまかなえたら,暖房によるCO2排出がプラマイゼロになるんだけどなあ(自前で燃料を作って自前で消費......)」と思う.でもそんな風にうまくいかないんだよね.わが家は薪が燃料なので,一冬分がいかに膨大かを身をもって知っている.薪はエネルギーがぎゅーっと詰まっているけれど,枝葉は(見かけは嵩が大きいけれど)燃やせばあっという間になくなってしまう.そして燃料にするまでの手間も大変.でも昔は,こうした枝葉をきちんと集めて,風呂を焚くのに使ったりしていたんだよね.まして都市の住人全員分の冷暖房をまかなうには,どれだけの手間とエネルギーがいることか!特に「手間がかかる」というのがネック.自分でするならともかく,誰かにしてもらうと人件費としてはねかえってくるから.化石燃料の良さって,エネルギー量に対して手間がかからないというのも大きい気がする.