公式や法則の発見的授業

昨今の「丸暗記詰め込み授業」への批判からか,理数系では法則や公式の発見的な授業と言うのがなされているらしい.が,これがよっぽどうまくやらない限り,なんだかヤラセをするみたいになってしまうし,そもそも発見的なやり方ができないテーマもある.もちろん教師の手腕による部分も大きい.でもそれを言ってしまうと,丸暗記型だって教師の手腕次第では良くなるのだから,話はややこしい.

ともあれ,発見と言う以上,生徒が自分であれこれ工夫し,試行錯誤し,かつ導出した仮説が正しいか自分で検証できる必要がある.今回の「ひし形の面積」は,まさにこの条件に合っていて,見ていても楽しかった.本当にいろんな求め方があるものだなと感心した.念のため補足しておくと,「公式の発見」は明示的に生徒には指示されていない.「いろんな求め方を見つけてみよう」というだけ.でも,自分の見つけた求め方を説明し,ほかの生徒の発見した求め方を理解する過程で,(暗黙のうちに)公式に(と生徒は自覚していないけれど)たどりつく.したがってヤラセ的な公式発見授業ではない(私が,説明のためにそのような表現をしていると言ってもいい).

これが「電池で豆電球を光らせるとき何が起きているか」なんて話だと,そもそも仮説を立てさせたところで,その検証手段がまったくないので,どうにもしようがないのだ.教師は「電気が回路をぐるぐるまわっている」と理解させたいわけだが(教科書的には,ね),「電池の中の電気が使われてなくなっていく」という子どもたちの発想の方が,むしろ日常の感覚に合っている.
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