授業参観

今日は子どもの授業参観.小5の娘の授業は,三角形・四角形の面積の求め方について.今回はひしがたの対角線長が与えられたときの面積を求める公式を「発見」するという授業.公式を与えることなしに,どうやって公式を発見させるか......という,教師の手腕の問われるところ.

実は,助走として長方形の面積の公式を元に,平行四辺形,三角形を次々と導出していく......という今までの経緯の延長での授業.だからいきなり「発見」させるわけではなく,「どうすれば発見できるか」というトレーニングを今までずっと積んできた上での授業で,方眼紙に描かれたひし形にいろいろ色をつけて考える子どもたちの姿は見ていて楽しかったです.

そんな様子を見ながら自分だったらどうするだろうと考えているうちに,そっか,倍角公式が簡単に出てくるんだなあ,なんて気がついて,私自身にとってもおもしろい授業でした.

そういえば以前に行った中学の数学の授業参観では,「負の数を初めて導入する」という話だったのですが,なんとか自然に負の数を導入しようとする教師の話の中に,実は大学の数学につながる深い意味(ベクトルへの展開の前振り,線形代数微分幾何との関連)などを見出して,「うーん,中学数学ってなんてすごいんだ!」と勝手に興奮したこともありましたっけ.いやもちろん,教えている数学教師自身も気がついていないと思うんですが.

ともあれ,授業参観はおもしろいです.