25年
今年は日航123便の事故から25年目.あの飛行機には自分の学科の教授が乗っていて(そうです,塚原先生です),私は塚原先生から教わった最後の学年になってしまった.そしてその後,学科全体が受けた影響も大きかった.また近所でも乗っていた方が多く,あちこちで葬式が行われていた.
新聞で伝えられる大事故のニュースを受け止める(ふだんの)私たちと,当事者になった人たちとの感覚のズレ.それは大事故に限ったことではないのだけれども,そのズレの存在を自覚することは重要だ.
つい私たちは「こうすべきだ」「こうあるべきだ」という意見を述べたがるし,意思決定をしたがる.結論を出すことを急ぎたがる.いちばん簡単でわかりやすい結論に飛びついて,それで思考を終わらせたくなる.でも思考停止は愚者のすること.