加藤先生とディスカッション

昨日は集中講義の後,加藤先生と研究のディスカッション.まあ私の方が一方的に語りまくったようなものでしたが (^_^;; バックグランドが同じ相手とディスカッションするのはこんなに楽だったんだと発見.自分が「ここは説明しなくてもいいだろう」と思うところは説明しなくてもちゃんと通じる.本題に入る前の長々とした位置づけの説明もいらない.お互いに使う言葉が同じなので,言葉の意味をひとつひとつ説明する必要もない.その意味で言えば,自分はふだん母国語をしゃべる相手が(ラボの外では)いなかったんだなと思った.加藤先生はうちの研究室のテーマを初めて聞くのにも関わらず,まるでラボ内での(あるいはそれ以上に)ディスカッション並みにハイピッチで本題に突き進めたのだ.

ここ2~3ヶ月(甘利先生の集中講義やIBIS以来),考え続けたことは山のようにあったけれども,言葉として口に出してすべて出してしまう,頭の中のバッファをflushしてしまうことは,思考を次のステップへ進める上でとても有効と思うのだ.ありがたい.

線形変換の多項式の件は,むしろ加藤先生の方から「あれって不思議ですよね」と投げかけがあり,そこからまたひとしきり話題がもりあがった.気が付けば(夕食すらも忘れて)数時間にわたりディスカッションに熱中していた.