慌しい日々でした

願先生が明日中国に戻られる.今日は,最後のディスカッション......といっても,ホワイトボードの前で少しばかりあれこれアイデア出ししたくらいだったけれども.Pulse couple neural net (PCNN)とSOMは,相性が良さそうに見えて,これがなかなか難しい.バクゼンとしたイメージまではすぐにいくつか思い浮かぶのだが,イメージを具体化しようとするとすぐに詰まる.もうひとつは,願先生のPCNNがかなりカッチリしたものなので,うまくSOMが入り込めない気もしている.もう少し広くOscillatory neuronを考えればいろいろ出てくるのかもしれない.もうひとつ難しいのは,数学的な意味での表現と,現実世界での実装の違い.現実世界では課題によって制約条件が違うので,それに合った実装方法があるが,抽象化すればみな同じ,ということもしばしば起きうる.

ともあれ,願先生の滞在は,長かったような短かったような.滞在の前半は私も忙しく,また風邪で寝込んだりしたものだから,わざわざ日本まで見えられたのにほとんどお相手することができなくて申し訳なかった.

電子情報通信学会の英文誌に,O君がファーストオーサーの論文を一報,そして徳永君が一報,再投稿.前回は条件付採録だったから,今度はこのまま通ってくれますように.